平成29年9月定例会 9月29日



◯十番(ますだ裕二君) 通告に従い順次質問してまいります。
 私からは、愛知県にゆかりのある探偵小説家江戸川乱歩を切り口に、愛知県図書館のあり方について、ぼったくり防止条例制定後の効果と今後の方針について、金山地区の歓楽街対策について、大きく三つの項目について質問させていただきます。
 平井太郎こと江戸川乱歩は、日本に探偵小説という新たなジャンルを切り開き、大衆文学の世界や少年小説の分野でも熱狂的な人気を集めたとされ、昨今では、その冠を付した江戸川乱歩賞は、探偵小説家を目指す方々の登竜門となり、多くの作家をこの世に送り出しています。
 江戸川乱歩は、明治二十七年十月二十一日に三重県の名張市で生まれ、父の転勤に伴い、明治三十年、江戸川乱歩三歳のときに、愛知県名古屋市園井町、現在の名古屋市中区錦二丁目に転居しました。
 江戸川乱歩の父は、名古屋の財界人とのつながりも深く、名古屋商工会議所六代目会頭が経営する奥田商店の支配人も務めるなど、貿易業で幅広く成功をおさめていました。
 その後、父の仕事の関係で、栄町、南伊勢町と名古屋市中区内を転々とし、明治三十四年には、現在の名古屋市科学館のある白川公園にあった名古屋市立白川尋常小学校、名古屋市立第三高等小学校を卒業後、愛知県立第五中学校、現在の愛知県立瑞陵高校を卒業しています。
 愛知県立瑞陵高校といえば、今回の補正予算でも組まれていますように、杉原千畝が思い起こされますが、江戸川乱歩は一期生、杉原千畝が六期生となり、愛知県立瑞陵高校は偉大なる先人を輩出した県立高校であると言えます。
 さて、江戸川乱歩の話に戻りますが、このように三歳から十七歳まで多感な時期を、この愛知・名古屋で過ごしたと言えます。現に小学校高学年のころには、友人たちと手づくりで少年雑誌を発行するなど、出版を疑似体験することからも、文学に接近していった時期であることが推測されます。
 また、後に、幽鬼の塔や猟奇の果など、名古屋を舞台にした作品も多数出版しているほか、江戸川乱歩全集でも紹介されているように、十年ほど前の春、中学三年生であった私は、名古屋の鶴舞公園の芝生に寝転んでうらうらと温かい陽を浴びながらノートに論文を書いてみたと記しているように、この地域とのつながりは相当深いものであると思われます。
 また、江戸川乱歩亡き後も、江戸川乱歩の寄附を基金として江戸川乱歩賞が設けられ、受賞者には講談社より本が出版されるため、江戸川乱歩の存在は、新たな可能性を秘めた推理作家の育成にもつながっています。現在では、愛知県内で五名の受賞者を輩出しており、今後も、この地域から多くの推理作家を輩出し、書籍出版に大きく寄与することが期待をされます。
 そこで、愛知県にゆかりのあるこの江戸川乱歩をキーワードに、愛知県図書館に関する質問をさせていただきたいと存じます。
 昨今では、行政が民間の力を活用し、図書館のあり方を検討する自治体が多く存在をいたします。
 そんな中で、愛知県図書館は、平成二十六年度から平成二十八年度の三年間の推移を見ると、インターネットを利用した蔵書検索アクセス数は約百十七万件から約百九十五万件と大幅に増加しているものの、来館者数は約六十一万人から約五十八万人と約三万人減少、また、本の貸し出し数は約五十二万冊から約五十万冊と、約二万冊減少しています。これを図書館の開館日一日に換算しますと、来館者は一日約八十三人、本の貸し出し数は約八十七冊減少していることになります。
 図書館の魅力といえば、目的の本を探しに行ったときに、似たような本を手にとり、ぱらぱらと開いてみて、新たな本にも出会える可能性があるのが魅力の一つでもあります。このような行為をブラウジングといい、インターネットで検索しても出てこないような全く知らない本に出会えるのも、図書館に足を運んでもらうからこそできるものだと思います。
 現在、ほとんどの図書館では、哲学、歴史、芸術など十のテーマで図書が分類されている日本十進分類法が採用されています。
 しかし、昨今では、この分類方法を採用しない図書館も出てきており、佐賀県武雄市では、ライフスタイル分類という独自の分類法を採用しています。
 このライフスタイル分類では、例えば料理という項目に対し、料理本だけではなく、料理をテーマにしたコミックも陳列されているのが、この分類法であります。今回で例えますと、江戸川乱歩の推理小説と名探偵コナンが一緒に陳列されているのがライフスタイル分類であります。
 このように、全国の図書館でも、足を運んでいただくためにさまざまな取り組みを行っているのが現況であります。愛知県図書館にも、新たな提案として、おしゃれな空間や子供と一緒に楽しめるカフェなど、話題性を重視した改善策を提案したいところではありますが、今回は、本来の図書館の意義として、愛知県図書館に足を運んでいただくような魅力ある図書館づくりを提案できればと思います。
 そこで、具体的な提案の一つとして、今後、愛知県図書館で魅力ある図書館づくりを行っていく方策として、企画展示などにおいて、愛知県を代表する推理小説家である江戸川乱歩を初めとした愛知県ゆかりの作家を活用することはできないか、県民生活部長の所見をお伺いいたします。
 次に、愛知県図書館における子供の読書への取り組みについてお聞きしたいと思います。
 江戸川乱歩の代表作である怪人二十面相や、サーカスの怪人は、明智小五郎と少年探偵団が謎解きをしていくストーリーが人気で、名探偵コナンの主人公である江戸川コナンのモデルとなったとされている、子供向け探偵小説であります。
 私自身、小学校のときにお小遣いを握り締め、怪人二十面相や、サーカスの怪人など、探偵小説を買うのが一つの楽しみでもありました。先の読めない探偵小説は、子供たちの好奇心をかき立て、私の周りには、少年探偵団のまねごとをする小学生も少なくはありませんでした。
 江戸川乱歩の作品は、私が本を好きになるきっかけを与えてくれた大切なものであり、その後、他の分野の本に興味を持つことにつながっていきました。
 しかし、現在の子供たちは、小さいころから、遊ぶのは専らスマートフォンのアプリやテレビゲームなど、本を読む習慣がない子供が多く存在し、活字離れは一層進んでいるものではないかと考えられます。
 平成十三年度に、子どもの読書活動の推進に関する法律が施行されて以来、文部科学省において読書離れへの対応に取り組んでおり、平成十九年度には、子どもの「読む・調べる」習慣の確立に向けた実践研究事業を開始し、子供の読書活動の推進に向けた社会の発信や、図書館の活性化等の方策に関する検討を始めました。
 読書することは、考える力、感じる力、あらわす力を育むとともに、全ての活動の基盤となる価値、教養、感性等を生涯を通じて涵養していく上でも、極めて重要とされています。
 子供たちが豊かな感性を育み、将来自分で考える力を身につけるためには、子供のころからさまざまなジャンルの本に親しむことは、大変意義のあることだと考えます。
 また、本に親しむことは、中高生にとっても大切であります。全国学校図書館協議会が平成二十八年に実施した学校読書調査によると、一カ月に一冊も本を読まない子供の割合は、中学生で一五・四%、高校生で五七・一%と、年齢が高くなるにつれ、読書離れが顕著になっていることがわかります。
 中高生は、学校のこと、友人のこと、家族のこと、また、進路や就職のことなど、大人になる前の多感な時期に、さまざまな環境の変化も相まって、不安に陥りがちであると言われています。中高生が自分の将来を考えたり、壁にぶつかって悩んだりしたようなとき、信頼できる大人や専門機関に相談することはもちろん大切なことでありますが、例えば図書館でさまざまな本に接する中で解決策を見出したり、新たな希望や自分を見詰め直すきっかけを得たりして、その後の人生にプラスの影響を与えることも少なくはありません。そのため、図書館の果たす役割は非常に大きいと思います。
 そこで、愛知県図書館において、子供から中高生に至る大切な時期に本に親しむことのできるように、どのように取り組んでおられるのか、お伺いをいたします。
 次に、ぼったくり防止条例制定の効果と今後の方針についてお伺いいたします。
 まずは、地域の声に耳を傾けていただき、県民の生命と財産を守るために、平成二十九年七月一日にぼったくり防止条例を施行していただきましたことに、心より感謝を申し上げます。
 また、ぼったくり防止条例制定十三分後には、愛知県警の迅速な取り締まりにより、ぼったくり防止条例違反で初の逮捕者が出たことも、ニュース等で取り上げられていました。
 愛知県のぼったくり防止条例には、全国初となる取り組みも盛り込まれており、このように、ぼったくり防止条例違反を犯した店舗はホームページで公表するなど、さまざまな規定が盛り込まれています。現に、九月二十八日までにぼったくり防止条例に違反した六店舗が、愛知県警のホームページで、店名、所在地、行政処分の内容等が公表されています。これにより、さらなる被害拡大が抑制されることになります。
 また、ぼったくり防止条例施行前に比べ、ぼったくり防止条例施行後の料金トラブルによる相談は減少しているとのことでありますが、ぼったくり防止条例をさらなる効果的なものにするため、幾つか提案をさせていただきたいと存じます。
 昨年の十二月議会議案質疑でも触れさせていただきましたが、約一年前に後援会の皆様と錦三丁目で実施させていただきましたアンケート調査をもとに、ぼったくりに遭ったことのある世代に最も効果的な告知方法として、LINEなどのアプリを活用した周知啓発活動の提案をさせていただきました。
 約二百五十名を対象に実施させていただきましたアンケート調査では、ぼったくりに遭ったことのある方で最も多かったのが、三十代で三四・四%。続いて、四十代で三二・二%と、三十から四十代では全体の三分の二に当たる六六・七%の方が被害に遭われているということがわかりました。
 その世代の方々が最も利用率の高い携帯のアプリを活用しての周知や、ぼったくり店舗の注意勧告を促すような取り組みが効果的であることも提案をさせていただきました。
 また、アプリを活用する場合でも、そのアプリをダウンロードしていただかなければ意味がありません。情報を得られたい方にどのように周知し、アプリをダウンロードしてもらうのかも鍵になってくると思います。
 この件に関しましても、一つの提案として、現在、愛知県が運用されているLINE@公式アカウントや、ワクワクあいちフェイスブック、パトネットあいち等を活用し、周知されてはいかがかと思います。
 八月三十一日現在、LINE@公式アカウントの登録者は四千八百九十四人、パトネットあいちの登録者は十万六千三百二十二人であります。
 まずは定期的に愛知県の情報を受け取られている皆様方の中から、興味のある方にアプリをダウンロードしていただけるような仕組みをつくり上げるとともに、セキュリティーを強化し、アプリの適切な運営にも努めていただかなければならないと思います。
 そこで、ぼったくり防止条例施行後の取り組みとして、県警本部長に質問させていただきます。
 条例制定の効果についてどのように考えているのか。また、先ほど御提案させていただきました全国初のアプリを活用する場合、アプリの機能と、今後のアプリについてどのように周知を行っていくおつもりなのか、お聞かせください。
 次に、金山地区の歓楽街対策について質問させていただきたいと思います。
 私の地元である名古屋市中区は、夜間人口に比べ昼間人口は約三倍に膨れ上がり、多くの県民の皆様がお越しをいただいている地域であると言えます。そして、さきにも触れさせていただきましたように、以前はぼったくりや客引きによる迷惑行為が横行していた地域でもあります。
 そんな中で、栄、錦、住吉、女子大といういわゆる歓楽街地域に目が行きがちではありますが、昨今では、金山地区が再開発地域として注目され、多くの人でにぎわっているのが現況でもあります。
 金山駅の一日の利用者数は約四十一万人、これは中区の人口の約五倍に相当します。本当に多くの人が訪れる地域であるということは言うまでもありませんが、この地域には多くの地域住人がいるということも忘れていただきたくないと思います。
 そんな中で、違法駐輪の問題や違法看板、昨今では居酒屋の客引きが問題となり、地元の中警察や道路管理者である緑政土木局にも、多くの陳情が寄せられていると思います。これから夢のある金山地区再開発を控えている中で、このような社会問題を抱えているままでの開発に異議を唱える地域住人も出てきています。
 私も、住宅都市局が主体となり、地域住人、近隣でお店を営まれている方々、行政、学識経験者で構成される金山地区まちづくり協議会のメンバーとして、二カ月に一回の会議に参加をさせていただいております。その中でも、地域の治安対策を不安視する声や、まちづくりを行う上である一定のルールづくりが必要だという声も出てきています。
 そして、このような地域住人の声がある中で、愛知県でも安全なまちづくり条例を定め、県民の生命、身体または財産に危害を及ぼす犯罪の防止について、県、県民及び事業者の責務を明らかにするとともに、安全なまちづくりに関する施策の基本となる事項を定めることにより、関係団体が地域社会の連携を図りながら、一体となって安全なまちづくりを推進し、犯罪による被害を防止するために必要な規制を行うとしています。
 また、この条例では、犯罪抑止・環境浄化推進地区という特定の地区に対して、県民等及び市町村が協働して、犯罪の防止及び環境の浄化を図るための施策を集中的に実施するものとしています。
 まさに、今の金山地区が抱えている問題の解決につながるようなルール決めがなされているのが、愛知県安全なまちづくり条例の定める犯罪抑止・環境浄化推進地区であると言えます。
 現在、犯罪抑止・環境浄化推進地区に指定されているのは、栄地区、名古屋駅西地区、豊橋の松葉地区であります。今後、新たなまちづくりが形成されていく金山地区に一定の制限をかけていただくためにも、ぜひとも金山地区も犯罪抑止・環境浄化推進地区に指定していただき、行政と民間が一体となった魅力あるまちづくりを推進していただきたいと思います。
 そこで、県警本部長にお聞きします。
 金山地区の歓楽街対策にどのように取り組まれているのか、また、今後、愛知県安全なまちづくり条例の犯罪抑止・環境浄化推進地区に金山地区を指定していくことは考えておられるのか、お聞きいたします。
 以上、大きく三つの項目について質問させていただきました。理事者各位の明快な答弁を期待し、壇上からの質問を終わらせていただきたいと思います。御清聴いただきましてありがとうございました。(拍手)



◯県民生活部長(鳥居保博君) 最初に、愛知県図書館の魅力づくりについてお答えいたします。
 愛知県図書館は平成三年四月の開館以来、県民に開かれた図書館、資料情報センターとしての図書館、市町村立図書館のバックアップ図書館、この三つの基本理念のもと、幅広い資料の収集と質の高い情報提供を行っており、年間約六十万人の方に御利用いただいております。
 インターネットの普及により、いながらにして情報は入手できますが、実際に図書館を訪れることにより、司書のアドバイスを受けながら目的にかなった資料を見つけることができたり、さまざまな本に触れる中で、新たな分野への興味を広げる楽しみもあります。
 こうした図書館の魅力を感じていただくため、県図書館ではテーマを設定し、それに関連した本や雑誌、DVDなどの資料を展示する企画を毎年三十回程度行っております。
 ことし七月からは、愛知県出身の将棋の最年少プロ棋士藤井聡太四段が公式戦二十九連勝を達成したことを記念した将棋に関する企画展示を行い、好評をいただいているところでございます。
 企画展示のテーマは、その時々のタイムリーな話題や、来館者の興味を引くものを選定しておりますが、議員お示しの江戸川乱歩を初め、坪内逍遥や新美南吉、現代作家では城山三郎など、本県ゆかりの作家に焦点を当てた展示を年度内に実施するよう、検討してまいりたいと考えております。
 次に、愛知県図書館における子供から中高生が本に親しむための取り組みについてお答えをいたします。
 愛知県教育委員会が昨年十一月に実施した愛知県子ども読書活動推進計画進捗状況調査によれば、一カ月に一冊の本も読まなかった不読者の割合は、小学生三・五%、中学生八・六%、高校生三五・八%と、愛知県の子供たちについても、年齢が上がるにつれて読書離れが進んでおります。
 読書は、子供たちの想像力や心の豊かさを育むとともに、論理的思考を発達させる面で、大きな役割を果たすものと認識しております。
 県図書館では、子供たちがそれぞれの年代で読書に親しむことができるように、昨年度は、絵本などの読み聞かせを年間五十回、司書の仕事を体験するなどの参加型イベントを四回開催したところでございます。また、約七千二百冊の中高生向けの図書を集めたティーンズコーナーも常設しております。
 中でも、特に中高生の不読率が高いことから、県内の市町村立図書館との連携のもと、中高生向けのお勧め本を紹介するリーフレットの共同制作や、合同職員研修会での好事例研究など、中高生の読書を促す取り組みを行っております。
 さらに、来年度からは、県図書館のホームページで、市町村立図書館にあるティーンズコーナーを一元的に紹介し、中高生の足を図書館に向けさせる取り組みも予定しております。
 県図書館では、今後とも、子供のころから読書に親しむ機会をつくり、子供たちが将来にわたって読書の楽しみを持ち続けられるよう、しっかり取り組んでまいります。



◯警察本部長(加藤達也君) 条例制定の効果についてお答えいたします。
 料金トラブルについては、平成二十六年八月以降、栄地区を中心に月平均六十件程度を認知していたことから、各種法令を適用した集中的な取り締まり等を実施したところ、料金トラブルは減少傾向となり、一定の効果が見られたところであります。
 さらに、本年三月二十八日の条例公布により、ぼったくりを繰り返していた風俗店が、料金表に詳細かつ明確な料金記載を始めるなど、改善が見え始めております。
 また、条例施行後は悪質店に対する徹底した検挙活動や重点的な立入検査を実施したことにより、料金トラブルはこれまでに月平均二件と激減したことから、条例の制定効果はあらわれてきているものと考えております。
 今後も、ぼったくり防止に向け、条例を初めとした関係法令を適用した積極的な検挙活動、違反店舗に対する行政処分を実施するとともに、条例の公表規定に基づく情報提供、地域の関係団体等との連携を図るなどにより、ぼったくりの根絶に向けて取り組んでまいります。
 次に、アプリの機能と今後の周知方法についてお答えいたします。
 効果的な情報提供の手段として、現在、スマートフォンで活用できるアプリを開発中であります。当該アプリの機能といたしましては、条例違反により公表されている店舗等の情報や警察署の位置情報を地図上において確認できる機能を初め、県警察ホームページへのリンク機能、各種相談窓口への電話発信機能等を検討しており、運用開始は本年十二月ころを予定しております。
 このアプリの周知方法につきましては、現在、県警察が運用しているパトネットあいちを初めとする各種広報媒体を有効に活用するなど、あらゆる機会を捉えた周知活動により、多くの方々に利用していただけるよう努めてまいります。
 続いて、金山地区の歓楽街対策への取り組みについてお答えいたします。
 金山地区は、名古屋駅に次ぐターミナル駅としての機能を有する金山総合駅を中心に発展している繁華街であり、その周辺には、多数の居酒屋などの飲食店や風俗店が営業する歓楽街の側面も持つ地域と認識しております。
 歓楽街対策としましては、県内の刑法犯認知件数が減少する中で、金山総合駅周辺では、主に自転車盗や万引きなどの窃盗犯が増加し、今後の環境の悪化が懸念されることから、地域住民等と連携した犯罪抑止対策を推進しております。
 また、休日等には若者向けのイベントが開催され、少年が集まる地区であることから、少年の健全育成に向けた非行防止活動を実施しております。
 このほか、居酒屋等の客引きに関するトラブルも発生していることから、悪質な客引きの検挙活動や、風俗営業店への立入検査による指導、取り締まりを実施しております。
 いずれにしましても、今後さらなる発展が見込まれる地区であり、引き続き地域住民や自治体等と連携し、各種対策に取り組み、健全で魅力あふれるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、愛知県安全なまちづくり条例の犯罪抑止・環境浄化推進地区指定についてお答えいたします。
 犯罪抑止・環境浄化推進地区とは、安全なまちづくりを推進するため、犯罪が多発し、かつ風俗環境の悪化により少年の健全な育成が阻害されるおそれがあり、犯罪の防止及び環境の浄化を図ることが特に必要であると認められる地区を公安委員会が指定することとされております。指定する場合は、公聴会を開催し、地区の住民及び事業者の意見を聞くことと定められております。
 金山地区においては、犯罪の増加や居酒屋等の客引きのトラブルを把握しているほか、日常的な違法駐車が見られるなど、今後、さらに犯罪の防止や環境の浄化を図ることが必要な地区と認識しております。
 このため、県警察としましては、現在、地区住民や事業者の意見の把握を行っているところであり、今後、これら意見、要望を勘案しつつ、金山地区を犯罪抑止・環境浄化推進地区として指定することについて、総合的に検討してまいりたいと考えております。



◯十番(ますだ裕二君) それぞれ非常に前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
 私のほうからは、図書館のほうに、一点だけちょっと要望させていただきたいと思います。
 江戸川乱歩を初め、愛知県にゆかりのある作家の展示を通じ、多くの書籍に触れ合っていただけるように、まずはお願いをしたいと思います。
 先ほどの話で、藤井聡太さんのお話が出まして、非常に展示が人気だということでございました。
 実は、将棋ではないんですけれども、今、囲碁の世界で、愛知県ゆかりの棋士として六浦雄太さんという方が、十月七日に開催される桐山杯という大会の決勝戦に挑戦をされます。若干十八歳で四十勝を超え、現在の段位は三段であります。
 全国トーナメントをこの年で優勝することは前例のないことであります。もし優勝がかなった際には、ぜひとも愛知県図書館で、囲碁関連の書籍とともに、功績をたたえるような展示も行っていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上要望とさせていただきまして、質問を終わらせていただきます。